2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

君の名は。SS 君へのつばさ。(未完成)

部屋の窓を開け、夜空を眺める。今日から長月。夏から秋へと移り変わる季節。昼間はまだまだ夏という感じだけど、山奥の小さな町は一足早く、夜の空気は秋の香りがする、そんな気がした。窓辺で頬杖をつきながら、見慣れた満天の星空を眺める。季節は巡って…

君の名は。回文2編

>右から読むと三葉さん、左から読むと瀧くん① 三葉は上京時、瀧くんは糸守の真実を知った時から御神体に向かうところって感じですかね。 >同じく、右から読むと三葉さん、左から読むと瀧くん② 右手の部分がわかりにくいんですけど、三葉は『すきだ』、瀧く…

君の名は。SS 会いたかった

>上京 「名前は……みつはっ!!」 伸ばした手の先、組紐は彼に託された。だけど、私は人の波に流されてそのままホームへとはじき出される。 振り返れば、今度は降車客と入れ替わるように、降りたホームから乗客が次々と乗り込んでいく。「あ……」 もう一度、…

君の名は。SS 結婚式の司会案内風

本日は、皆様より、立花家、宮水家、両家の結婚披露宴にご列席頂けましたこと、心より感謝申し上げます。私は、本日縁あって、新郎、瀧さん、新婦、三葉さんの結婚披露宴の司会を務めさせて頂きます、〇〇と申します。どうぞ、宜しくお願い致します。ご列席…

君の名は。SS 夢のつづき

ドアを開け、無言で部屋に入る。私は無言で靴を脱ぎ揃え、1DKの部屋へ向かう。部屋の電気を点けて、カバンを置いて、そのまま無言で小さなキッチンに向かい、冷蔵庫を開けて買い置きしてあった食材を確認する。東京に来たばかりの頃は、二品、三品と食事を…

君の名は。SS カウントダウン

正月休みに実家に帰省していた私は、今、東京へと向かう新幹線の中にいる。いつものように窓際の席、田舎町から大都会東京へ、流れる景色を眺めながら、ふと記憶を巡らせる。 朧げな記憶の中、いつか決意を込めて上京した時、ぜったい探しているものが見つか…